【2023年版】Midjourneyの商用利用は?規約の一部要約しました

Midjourney

今大人気の画像生成AI、Midjourneyですが、非常に優秀で素人でもプロ並みの絵を生成できる驚異のシステムです。

Midjourneyには現在3つのプラン(+トライアルプラン)が用意されているのですが、公式のホームページは英語な上にルールが特殊なため非常に読むのに時間がかかります。

とにかく様々な機能があるので、ルール違反が怖い私は

基本ルールさえ分かっておけば安心だろうと真剣に、めちゃくちゃ読み込んだので、せっかくですからお忙しい方向けに公式の「サブスクリプション」というページを要約したものを公開します。

今回は、起業家の方が使う場合気になるであろう

  • 価格
  • プランごとの特徴
  • 商用利用できるか


について、公式ホームページの内容を翻訳、要約しながらご説明していきたいと思います。

プランごとの料金、仕組みについて

Midjourney には 3つのサブスクリプションのタイプがあり、支払い方法は月額払い年間払いの2種類あります。年間一括払いを選択すると、正規の値段から20%の割引が適用されます。

また、有料プランに含まれるものとしては下記の特典があります。

>>有料プランに含まれるもの

  • Midjourney メンバー ギャラリー
  • 公式の Discord
  • 一般的な商用利用条件などへのアクセス(商用利用可ということ)


無料トライアルでは商用利用が不可になっていますので、有料の教材や有料の媒体に生成した絵を使用される場合は有料プランになさってください。

さて、ここからが問題なのですが、かなり謎の多いプランとなっておりますので、このあとで表の料金以外の部分をひとつずつご説明しますね。

こちらの表は、Midjourneyの公式ホームページを書き写したものです。(2023年3月7日現在)

Free Trial
(無料)
Basic Plan
(ベーシック)
Standard Plan
(スタンダード)
Pro Plan
(プロ)
サブスクリプションプラン$10$30$60
年間支払い$96
($8/月)
$288
($24/月)
$576
($48/月)
高速なGPU時間0.4時間3.3時間/月15時間/月30時間/月
リラックスGPUタイム
1ヶ月あたり
無制限無制限
追加購入
GPU時間
$4/時間$4/時間$4/時間
ダイレクトメッセージ
で一人で仕事をする
ステルスモード
最大キュー3 つの同時ジョブ

キューで待機している 10 のジョブ
3 つの同時ジョブ

キューで待機している 10 のジョブ
3 つの同時ジョブ

キューで待機している 10 のジョブ
12 個の同時高速ジョブ

3 個の同時緩和ジョブ

10 個のジョブがキューで待機中
使用権CC BY-NC 4.0一般商取引条件一般商取引条件一般商取引条件
出典:Midjourney.com「Subscription Plans Plan Comparison」引用

1.Proプランについて

年間総収益が 1,000,000 米ドルを超える企業の場合は、Pro プランを購入する必要があります。
(本日の時点のレートでは)日本円で年間総収益約1億3千万円以上の会社を経営されている方は部下に使ってもらう場合でも、Proプランを購入する必要があるようです。詳しくはこちら

2.高速なGPU時間について

高速なGPU時間とは

この表は日本語で書いてありますが、正式には「Fast GPU Time」で、すっごく分かりやすく言うと

「この時間までは高速で画像つくるね。でも、付与時間を越えたら高速タイム終了だからね」

と言っています。

どういうことかと言いますと、私たちの身近な似たようなものだと「ポケットWiFi」とか、「スマホ」の速度制限です。


外出先でSNSやインターネットを毎日たくさん見ていると、ある日急にインターネット接続が亀のように遅くなりますよね。

そのような感じで、与えられている高速なGPU時間を使い切ってしまうと、ベーシックプランの人は次の月までなにもできず、スタンダード、プロプランの方は特典としてついているリラックスタイムなるものが訪れるようです。

リラックスタイムとは?

通常は高速で画像を生成してくれるところ、リラックスタイムでは生成時間が0 ~ 10 分の範囲で変動があるとのことです。

1枚作るのに10分かかることもある、ということですね。

次の月になればまた高速に戻るとのことですので、やはりWiFiと一緒ですね。
逆にGPU時間が余っても翌月に繰り越せないようですので、ご注意ください。

GPU時間とは通常の24時間換算の時間ではない

GPU時間とは、通常の時間のことではありません。
GPUとは画像や映像の処理をする部品で、そのGPUが画像生成の処理にかかる時間のことを表しています。

イメージの作成が完了するまでに通常約 1分間の GPU 時間がかかると公式ホームページで言っていますが、特殊なコマンドを使うとGPU時間を多く消費することになります。

何で消費してしまうのかは公式ホームページのこちらに載っています。

3.リラックスGPUタイム 1ヶ月あたり

スタンダードおよび プロ プランに加入されている方は、リラックス モードで毎月無制限の数の画像を作成できます、ということです。

4.追加のGPU時間を追加する

「リラックスタイム」という名の鈍足タイムが耐えられないスタンダードプラン、プロプランの方、またはGPU時間を使い切ってしまったベーシックプランの方は、課金すれば再び高速なGPU時間に戻せます。ベーシックプランで1時間(GPU)=4ドルだと言っていますね。

5.ダイレクトメッセージで一人で仕事をする

Discord ダイレクト メッセージで Midjourney ボットと1対1で作業できるようです。
現時点では試せていないので、調査後ブログに載せます。

6.ステルスモード

プロプランの方限定のシステムです。私は試せないので、公式ホームページから要約します。

Midjourneyは画像が他の人に見えるシステムになっていますが、プロプランの方は見られないように切り替えができます。

やり方は、コマンドを使用します。/stealthと入力するとステルスモードになり、/publicと入力すると他の人にも生成画像が見えるパブリック モードに切り替えられるようです。ただし、パブリック チャンネルで生成された画像は、ステルス モードを使用している場合でも、常に他のユーザーに表示されます。

詳しくはこちら

7.使用権

利用規約に載っておりますが、特に商用利用の部分については「4. Copyright and Trademark」に記載があります。
翻訳したものがこちらです。

お客様が Midjourney に付与する権利

本サービスを利用することにより、お客様はMidjourneyとその後継者、および譲受人に対して、お客様が本サービスに入力したテキスト、および画像プロンプト、またはお客様の指示により本サービスが生成したアセットの複製、派生物の作成、公開表示、公開演奏、サブライセンス、および配布する永久、世界、非排他、サブライセンス可能、無課金、取消不能の著作権ライセンスを許諾するものとします。このライセンスは、理由の如何を問わず、いかなる当事者による本契約の終了後も存続します。

あなたの権利

上記のライセンスに従い、お客様は、現行法の下で可能な範囲で、本サービスを使用して作成したすべての資産を所有するものとします。ただし、他人の画像をアップスケールすることは除外され、その画像は元の資産作成者に所有されます。Midjourneyは、あなたに適用される可能性のある現行法に関して、いかなる表明または保証も行いません。あなたの司法管轄区における現在の法律の状態について、より詳しい情報が必要な場合は、あなた自身の弁護士に相談してください。お客様が作成した資産の所有権は、その後の月においてお客様がメンバーシップをダウングレードまたはキャンセルした場合であっても存続します。ただし、以下の例外に該当する場合、お客様は資産を所有しないものとします。(以下略)

出典:Midjourney.com「Terms of Service 4. Copyright and Trademark」引用

つまり、要約するとこうですね。

  • Midjourneyを使用する人は使わせてもらう代わりにMidjourneyで作った様々なものの著作権ライセンスをMidjourneyに渡してね。
  • だから、あなたの権利は所有権だよ。あなたがプランのランクを下げても、有料サービスを辞めても、一度もらった権利は消えないよ。
  • 国の法律によって困ったことがあったら、自分で弁護士に相談してね。

著作権、所有権と言っていますが、Midjourneyの規約の中では、例えるなら画家(画像生成AI)に書いてもらった絵を私たちが買った(つまり所有権、絵の購入者として所持が認められている)事になってるということで、他の例としては商用利用の写真販売サイトで人の写真をダウンロードして、使わせてもらえるのと似た権利だと思われます。
ちなみに、所有権のない例外の人というのは、Proプランに該当する人なのにProプランに入ってない人、無料トライアルの人です。

ただし、画像生成AIの法律は各国で曖昧で、画像生成AIは著作権が認められていない場合があります。これの何に気を付けなければいけないかというと、著作権侵害で訴えられることです。

全くのオリジナルデザインの画像をブログや教材などに使用するのは今のところまだ安心ですが、画像を販売することについては、ちょっと曖昧ですね。写真販売サイトでダウンロードした画像と同じだと考えればは再び売れないですし、「Midjourneyで作りました!」と明記すれば販売してよいのかどうか、販売先のサイトの規約もみたほうがいいし、Midjourneyの規約からは私は法律のプロではないので読み取れません。
また、描いたものが誰かの著作権侵害にならないか(例えば誰かの画風に似せたキャラクターとか)かなり注意が必要ですね。


ということで、ざっと要約してまいりました。

私見と誤りがないようによく読みこんで作りましたが、ぜひ公式も覗いてみてください。

Midjourneyの公式ホームページはすべて英文でちょっと読むのが大変ですが、すごく細かくマニュアルを書いてくれています。結構面白いですよ。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
皆様のビジネスの、お役に立てましたら幸いです。

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